AI画像認識ソリューション Capture Vision

物体検出システム「Capture Vision」は、AI技術を応用し物体検出の推論に特化することで、PCシステム単体でカメラからのライブ画像や記録された動画ファイルなどの映像コンテンツから画像解析を可能にするシステムです。
車両と人物の学習モデルが標準でインストールされており、危険車両の接近検知、作業員や車両が特定エリアや危険エリアへの接近や侵入したことを検知することが可能になるため省人化や事故発生の防止に活用できます。

基本構成

① Edge AI BOX PC

② 物体検出&侵入検知オリジナルソフトウェア
・ 基本機能確認用アプリ
・ API(別途ダウンロードが必要です)

  • カメラからのライブ映像や動画ファイル等の映像コンテンツから画像解析を行い、このシステム単独で人物と車両を検出することが可能です。
  • (人物と車両の学習モデルがプリインストールされています。)
  • 映像に対して設定した水平線や垂直線を通過した、または設定した矩形エリアに出入りした人物や車両を検出し、その物体数量をカウントして記録することが可能です。
  • 「Capture Vision」での検出結果は、接続したモニタ上に表示することができ、検出時の情報をテキストファイルと画像ファイルで保存。
  • ネットワークに接続されていれば、メールやLINEによる通知の設定も可能です。
  • 「Capture Vision」にカメラを接続することで、通行料や交通量の調査や、車両の接近監視、危険エリアへの侵入検知、混雑度合の監視、などに活用できます。
  • リアルタイムの映像だけでなく動画ファイルの解析もできるので、防犯カメラの記録映像から人物が通過した場面だけを検出するような用途にも利用できます。
  • 「Capture Vision」をそのままご利用頂くことも可能ですが、搭載されているのオリジナル物体検出アプリケーションのAPIを公開していますので、お客様専用のオリジナルアプリケーションを開発することも可能です。
※「Capture Vision」は、ボックスPCをベースとしたシステム本体のみで、カメラは含まれていません。

物体検出・侵入検知のイメージ

  • 検出結果をテキストファイルと画像ファイルで保存
  • 物体検出のイベントが発生するとメールやLINEで通知
    (ネットワークに接続している場合)

※ソフトウェアに格納済みの「人物」「車両」検出用の学習モデルを使用

基本機能確認用アプリ

  • 水平/垂直閾線を超えた数をカウント(UP/DOWN/R/Lの各方向移動カウント)
  • ※ 矩形エリア設定の場合は矩形の範囲への出入りの数をカウント(INカウント/OUTカウント)
  • 閾線設定… 水平線、垂直線、矩形領域を画角の任意位置に指定
  • 赤数値=検出物体の認定確率(カウントする検出確率の設定可能)
  • 緑数値=検出数カウント
基本機能/設定項目 機能説明
検出モード 物体検出の境界(エリア)の設定および検出+カウント
“検出区域設定”ボタンから設定画面にて検出境界線、検出エリア、カウントアップ要否を設定します。
通知 物体検出時の通知を行います。
“通知設定”ボタンから設定画面にてイベントの通知方法と通知先の設定を行います。
定時記録出力 一定間隔で検出結果を出力し記録します。
■テキスト:ログファイルへ結果を出力
■ピクチャ:検出画像ファイルを出力
イベント記録出力 検出イベントが発生した時の検出結果を出力し記録します。
■テキスト:ログファイルへ結果を出力
■ピクチャ:検出画像ファイルを出力

システムの構成例

  • IPカメラは、RTSPのプロトコルに対応した製品を使用して下さい。
  • カメラ映像のフレームレートは、15fps以下の設定を推奨しています。

システムの構成例

Capture Visionは、以下のブロック図に示す機能を提供します。
Capture Vision™は、EdgeAIファンレスBOXタイプPCにインストール済みの状態で出荷されます。
BOXタイプPCの製品仕様は、ハードウェアをご参照下さい。

ハードウェア仕様

Edge AI BOXタイプPC

Intel Core i7-6600U Processor
16GBメモリ/120GBストレージ
Windows10 IoT Enterprise
本製品には、以下の標準付属品が同梱されています。
① ACアダプタ
② ACケーブル
③ ACアダプタ/電源入力変換ケーブル
④ Display Port/VGA変換ケーブル
⑤ マルチファンクション・インタフェースケーブル
⑥ PC本体固定用金具(2個)
仕様 システム仕様
CPU プロセッサー Intel® Celeron® 3955U Processor 2M 2.00GHz
CPUクーラー ファンレス・筐体ヒートシンク冷却
チップセット Integrated in SoC Process
システムメモリ 1x 260pin non-ECC DDR4 SO-DIMM Slot 16GB Max.
DDR4 SO-DIMM 16GB 2133MHz NonECC
Watchdog Timer H/W Reset, 1sec~65535sec.
グラフィックス Intel® Skylake Processor integrated Graphics
ネットワーク 1x Intel I211AT GbE controller, 1x Intel I219LM GbE PHY
オーディオ Realtek ALC892 HD codec
前面
パネル
USB 2x USB3.0 Type-A
操作・表示 1x POWERスイッチ, 1x RESETスイッチ
1x 外部POWERスイッチ・コネクタ
1x POWER-LED, 1x DISK-LED
ドライブベイ 1x 2.5インチ・リムーバル・ドライブベイ
背面
パネル
USB 2x USB3.0
ネットワーク 2x GbE LAN
グラフィックス 1x DisplayPort
シリアル 2x Serial Port RS232/422/485
Multi 12bit GPIO (DI:6bit, DO:6bit)+Smbus
Function 1x RS232/422/485
Port 1x PS/2 キーボード
  1x PS/2 マウス
  1x Line-IN, 1x Line-Out, 1x Mic-In
電源入力 1x DC-INコネクタ
拡張バス 1x Full-Size Mini-PCIeスロット
1x M.2, supports B-Key 2242/3042
ストレージ 1x 2.5インチ・ストレージベイ
2.5" SSD 120GB MLC
1x M.2, supports B-Key 2242/3042
(未実装)
OS Windows® 10 IoT Enterprise
電源 入力電源 +9V ~ DC+36V, 単一電源入力
モード AT/ATXモード
ACPI ACPI 5.0, ATX S0/ S3/ S4/ S5サポート
突入電流 7.8A
環境仕様 動作温度 0℃~60℃
動作湿度 10% ~ 90% R.H. (結露なき環境)
保存温度 -40℃ ~ 80℃
保存湿度 10% ~ 90% R.H. (結露なき環境)
保護等級 IP50
外形寸法 W240 x D151.5 x H45mm (突起部含まず)

ソフトウェア仕様

  1. ソフトウェアの概要
    物体検出システム「Capture Vision」は、図のソフトウェアスタックで構成されています。
    物体検出と検出物の分類は、“車両”と“人物”用の学習モデルを標準でインストールしています。
    本アプリケーションでは、推論に特化していますので、画像から学習する為のライブラリは含まれておりません。
    車両と人物を検出しイベント判定の処理に必要な乗数は、設定ファイルに保存されている各設定値をロードし処理を実行しています。
    この処理条件は、基本設定と詳細設定のパネルから設定値を編集し設定ファイルへ保存する事で複数の実行環境を保存、再利用する事が可能となっています。
  2. 実行環境
    本アプリケーションの実行環境は、Microsoft® Windows 10の64bit環境で実行されます。
    本アプリケーションは、弊社製PCのハードウェア環境のみをサポートしていますので、他のPCでの実行についてはサポートしておりません。
  3. 開発環境
    Capture Visionを使用してユーザーにて独自アプリケーションを開発される場合、Capture VisionのライブラリのAPIを公開していますので、お問合せください

「Capture Vision」活用事例

  • 通行量の調査
  • 車両接近監視
  • 入退出記録
  • 密集度合いの確認
  • 危険エリア進入検知
製品名 製品型番 JAN 希望小売価格
Capture Vision SPG-CVADAA 4562313899321 OPEN
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